『田園詩』(オタール・イオセリアーニ) アテネ・フランセ文化センター
【隠れた名匠・監督:鈴木英夫】 浅草東宝 『燈台』・『非情都市』・『その場所に女ありて』・『やぶにらみニッポン』・『花の慕情』
一応作品の評価でも書いていこうかと思って、スクリーンで観た映画は記しているのだが、いっこうに気力が湧かない。それに改めて気付いたんだけど、ぼくは案外ほんとに映画がそこそこ好きらしいんだが、観おわった映画については、一刻も早く忘れ去りたいという欲求が毎度強く働いてしまう。面白かろうが感動しようが大きな影響を受けようがほとんど関係なく、観終わった後はその映画について何も考えたくなくなる。あたかもそんなものはなかったかのように振舞いたくなってしまう。
そうした傾向は映画に対して最も顕著に表れるんだけど、よくよく考えると映画以外でもたいていの物事に対してそうなってしまうように思われる。なんでそんな人間になってしまったんだろう。ほんとやだ。わけわからん。
そういえば先週、前々から読みたい読みたいと思っていた『タッチ』を全巻買ってきて読んだ。やっぱりあだち充はすごい。彼こそマンガ界を代表する天才的なアルチザンである、とかいいたくなる。コマ運びとかめちゃくちゃうまくて流麗だし、主要登場人物はみんな嫌味なくすごくかっこいいし、南ちゃんはすこぶるかわいいし、全体的に大好きです。世代的に『H2』以前はちゃんと読んだことないんでもっと読みたいなあ。
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